データで分かる!コロナ禍における消費行動の変化

中高年の方の中にはあまりやったことがないという方が多かったかと思いますが、緊急事態宣言発令中は外出できませんでしたから、やらざるを得ないという状況になってネットショッピング(オンラインショッピング)を体験して、こんなに便利なんだということを実感されて、そして、今もそのネットショッピングオンラインショッピングを続けているという方が増えています。

 

ですから、今までネットショッピングをされていなかった方が、今回のコロナによって体験をし、そして例えばこのコロナが収束したとしても、前のような買い物の仕方に戻るかと言われたら、もう戻らないだろうと思われます。

 

今まで商売をされていらっしゃった皆様は、そういうお客様の買い物の仕方を受け入れて、それに対応したやり方、ビジネスモデルを追求して行かなければいけないという、そういう時代になってしまったというわけです。

 

ではデータで見ていきましょう。

 

こちらは、総務省の家計消費状況調査および家計調査から引用したものですが、20年の家計消費について分析をしています。

 

ちょうど3月あたりからですね。上の青いラインがネットショッピングのネット消費を表現しているものですが、ググッと上がっているのがよくわかるかと思います。

 

さらに、こちらはインターネットを通じて注文した世帯の割合の推移です。

 

今から約20年ほど前。2002年が一番古いデータになっていますが、約5%前後だったわけですね。

 

それがコロナによって特にこの2020年になって、50%を超える数値にまで伸びています。

 

ですから、やはり緊急事態宣言の発令をきっかけに、これまで経験したことがない方々がネットショッピングを経験されたということが明らかになっています。

 

そしてこのデータは、ネットを通じて消費で増加したもの、減少したものを表しています。

 

ネット消費については、出前が対前年同期比124.4%ということで約2.2倍増加しているということがわかります。

 

これは出前をもともとやっていらした飲食店さんですと、肌で実感されていることではないかなと思いますが、巣ごもり消費の一つとして、外に出られずも、家の中で外食と同じものを食べたいという、人々の欲求というものもここに影響されているかと思います。

 

以上のことから、経済の不透明感から消費が落ち込んでいるということはまず明らかな事ですね。

 

それから、コロナによって消費行動のネットシフトが見られ、今までネットでお買い物していなかったものをネットでお買い物するようになる。

 

そういった消費者行動の変化です。

 

また、家の中での利用を意識した巣ごもり消費が拡大している。

 

こんな様相が今までのデータから読み取れるかと思います。

 

そして、こうした消費行動の変化というものが、コロナが落ち着いても、急に止めてまた実際にお店に行って買い物をしよう、というふうに変わるのではなく、しばらくこの状況は変わらないのではないかと予測されています。

 

やっぱり人間は楽な方向、便利な方に流れて行くと思いますので、一度体験した楽な感覚、楽な気持ちをわざわざ覆すということはしないでしょう。

 

ですからそういった意味でも、このままオンラインショッピングを楽しむ人が増えていったり、このまま継続するだろうと言われているわけです。